立冬補冬,補喙空
【台語】(臺灣閩南語)
立冬補冬,補喙空
Li̍p-tang póo-tang,póo tshuì-khang
『立冬には栄養補給』
冬の始まりの立冬は例年11月7日ごろ、
台湾でも少々肌寒さを感じる時期です。
ことわざで「立冬補冬,補喙空」といって、
台湾では立冬に薬膳や漢方の料理を食べて
冬の寒さに備えて元気をつける習慣があります。
「補冬」は華語でいう「進補」、栄養補給のこと、
「喙空」はくちです。
立冬を機に、お口を満足させて元気になる、ということですね~
冬の台湾で進補として食べる三大料理といったら、
「薑母鴨」、「羊肉爐」、「麻油雞」。
薑母鴨(じぁむぅやー)は鴨肉をショウガとごま油と漢方薬と米酒で煮た鍋料理です。
有名店は台湾全土に店舗展開している「霸味薑母鴨」、
総本店は台北のお隣の三重にあります。
ちなみに「薑母鴨」は「薑(ショウガ)+母鴨(お母さん鴨)」じゃないよ、
「薑母(ショウガの一種)+鴨(雄の紅面鴨が多い)」です~
霸味薑母鴨新北市三重區重陽路一段102號
羊肉爐(やんろうるー)は米酒の薬膳スープで煮た羊肉鍋料理です。
おすすめのお店は「下港吔」、MRT民權西路の近くにあります。
このお店の名前、普通は中国語では読みません、
台湾語の発音で「えがんえ」と呼びましょ~
下港 ē-káng (えがん)は南部の意味で、羊肉で有名な高雄の岡山の味を伝えています。
下港吔台北市中山區天祥路18號
麻油雞(まーよーじー)はショウガとごま油で炒めた鶏肉を米酒で煮た料理です。
薑母鴨や羊肉爐の鍋物とは違い、他の具材はなくシンプルで、ひとりでも食べられます。
わたしのお気に入りは「阿圖麻油雞」、本店はMRT中山國小の近くです。
ここのスープはとびきりお酒の風味が濃く、やみつきになります。
夏でも食べるよ~
阿圖麻油雞台北市中山區林森北路552-2號